サマータイム

以前、アメリカ西海岸からハワイに行った時の出来事。

時期はちょうどハロウィーン(10月31日)の前後で、ロサンゼルスはお祭りムード。そして、アメリカへの旅行者にとってハロウィーンと並んで重要なのは10月の最終日曜日をもって夏時間が終わることなのだ。

なぜ重要か?普通に滞在しているだけならば、夏時間終了とともに時計を(現地時刻に合わせているのであれば)1時間戻すだけの話。

ところが標準時をまたがって移動するような旅行者にとっては、元々書かれていた飛行機の出発・到着時刻というのが夏時間終了とともに変わるのか、あるいは自分の時計のほうを戻しておけば夏時間とか関係なしに、書かれた時刻どおりに読めばいいのか、ちょっとよくわからない。(未だによくわかっていない)

まあ、そんな状況の中でロサンゼルスからホノルルに移動。そのときはカウアイ島で1泊することにしており、カウアイ島で迎えた夏時間終了。根が周到な私なので(そう思っているのは私だけかもしれないが)、時計はきっちり1時間遅らせた。

翌日は再度ホノルルに向かう予定で、ホテルからカウアイ島のリフエ空港に向かうタクシーの中での会話。

運転手:「飛行機は何時?」
私:「午後2時だよ」
運転手:「はぁ?もう2時やで」
私:「何言ってるの。昨日でサマータイムが終わったやんか。そやから今は1時。ほれ」(と腕時計を示す)
運転手:「サマー・・・タイム??何それ?」
私:「は?サマータイムいうたら、夏の間だけ時計を進める例のアレやんか」
運転手」「あー、あれか、Daylight Saving Timeのことね!」
私:「(daylight・・・??そう言うのか?)そうそう、その事!」
運転手:「そやけどハワイにはそんなもんあれへんで」
私:「えっっっ???」

そう、ハワイは立派にアメリカの州でありながら、夏時間制度はなかったのだ。おまけにサマータイムというのは和製英語だったというのもこのとき初めて知った。そして当然、飛行機には乗り遅れ。カウンターでしどろもどろの言い訳をしていたところ、アロハ航空(当時)の優しい係員は、「OK、わかった、次の便に乗せてあげるよ」とのこと。何て素晴らしいサービス・・・

とにかく、カラダで覚えた英語。Daylight Saving Time。

※アロハ航空は2008年に破産。